2012年 12月 29日
【議員定数削減】チラシ(討議資料)を更新しました。【笹竜党・角田晶生】 |
(角田晶生・笹竜党 代表)
平成24年12月27日(木)に開かれた鎌倉市議会・臨時会での審議結果、議員定数が2名削減される可決(鎌倉市議会議員定数条例の一部を改正する条例・議会議案第15号)を受けて、表向きは財政負担の削減を謳っておきながら、その実態は単なる予算の内部融通に過ぎない、いわば「朝三暮四(※)」的な不誠実さを指摘するべく、笹竜党のチラシ(討議資料)を作成しました。
<ここから>
平成24年12月27日(木)の臨時会において、鎌倉市議会議員の定数を2名削減(28名⇒26名)する条例(※1)が可決されましたが、その内容はお世辞にも市民のためになるものではなく、実にいい加減な審議に、鎌倉市民として強い危機感を覚えました。以下は議会現場からの傍聴報告です。
議案(議会議案第15号)は「鎌倉市の財政が逼迫している」現状を訴え、議員定数の2名削減を訴えるものでした。しかし、議員の削減によって浮いた経費を、「調査能力向上による議会の充実(要約)」として、議会事務局に「法制担当書記」を設置するなどに使うとしていますが、何かおかしくありませんか?
結局のところ、議会の中でお金を回しているだけで、市民生活には回されていないのです。
また、その「法制担当書記」なる役職にどのような役割を見込まれるか、そして、どれくらいの経費がかかるかなどは一切明らかにされないまま、とにかく「議員定数を2名削減」することだけが可決されたのです。
何よりも、条例本文には「法制担当書記」という言葉が一つもありません。条例によってキチンと定められなければ予算が下りる筈もありませんから、当然「法制担当書記」なる役職は設置されないことになります。これが欺瞞でなくて、何だと言うのでしょうか?
市民の代表である議員を削減して、議会事務局に予算を回す。それが巡り巡って市民のためだと言いますが、そんな理屈が通用するなら、何であろうと市民のためだと強引にこじつけられてしまいます。一体いつまで、そんな市民不在の政治を続けるつもりですか?
反対議員の一人は「議員の削減は民主主義の窓口を狭める行為であり、選挙向けのパフォーマンスに過ぎない。財政負担の軽減なら、議員定数よりも議員報酬を削減すべき(要約)」と発言していましたが、全く同意です。
目先の人気取りより、真に市民の「タメになる」政治を。
私たちの手で、取り戻さねばなりません。
(※1)鎌倉市議会議員定数条例の一部を改正する条例(平成24年12月27日可決、平成25年4月21日施行)
<ここまで>
限られた紙面に傍聴してきた限りのすべても盛り込むことはできず、重要な部分だけ書き出した形になってしまいましたが、少しでも市民不在の市政を改めるべく、声を上げていく一助となれば幸いです。
※より詳しい状況説明はこちら。
【鎌倉市議会を傍聴】議員定数を2名削減へ。【笹竜党・角田晶生】
http://sasalindou.exblog.jp/19739253/
よく「民主主義の質は有権者の質に比例する」と言われますが、目先の人気取りに誤魔化されることなく、本当に自分たちのためになるか、そして次世代の子孫たちのためになるか、何より鎌倉を築き上げ、守り抜き、受け継いで下さった先人たちに申し訳が立つか、じっくりと考えて行きたいと思いますし、考えて頂きたいと思います。
(※)朝三暮四(ちょうさんぼし)。内容は同じことを、言い回しだけを変えて誤魔化すこと。
昔、狙公(そこう。狙=猿なので、猿おじさん程度の意味)が飼っていた猿に対して、「餌の木の実を、朝に三つ、夜に四つあげる」と提案すると、猿が怒り出したので、今度は「それじゃあ餌の木の実は、朝に四つ、夜に三つあげよう」と提案すると、猿は「朝に四つなら文句ない」と喜んだ逸話(支那の古典『荘子』斉物論など)より。
「ちょうさん‐ぼし【朝三暮四】 の意味とは」 - Yahoo!辞書
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch/0/0na/12104000/
平成24年12月27日(木)に開かれた鎌倉市議会・臨時会での審議結果、議員定数が2名削減される可決(鎌倉市議会議員定数条例の一部を改正する条例・議会議案第15号)を受けて、表向きは財政負担の削減を謳っておきながら、その実態は単なる予算の内部融通に過ぎない、いわば「朝三暮四(※)」的な不誠実さを指摘するべく、笹竜党のチラシ(討議資料)を作成しました。
<ここから>
平成24年12月27日(木)の臨時会において、鎌倉市議会議員の定数を2名削減(28名⇒26名)する条例(※1)が可決されましたが、その内容はお世辞にも市民のためになるものではなく、実にいい加減な審議に、鎌倉市民として強い危機感を覚えました。以下は議会現場からの傍聴報告です。
議案(議会議案第15号)は「鎌倉市の財政が逼迫している」現状を訴え、議員定数の2名削減を訴えるものでした。しかし、議員の削減によって浮いた経費を、「調査能力向上による議会の充実(要約)」として、議会事務局に「法制担当書記」を設置するなどに使うとしていますが、何かおかしくありませんか?
結局のところ、議会の中でお金を回しているだけで、市民生活には回されていないのです。
また、その「法制担当書記」なる役職にどのような役割を見込まれるか、そして、どれくらいの経費がかかるかなどは一切明らかにされないまま、とにかく「議員定数を2名削減」することだけが可決されたのです。
何よりも、条例本文には「法制担当書記」という言葉が一つもありません。条例によってキチンと定められなければ予算が下りる筈もありませんから、当然「法制担当書記」なる役職は設置されないことになります。これが欺瞞でなくて、何だと言うのでしょうか?
市民の代表である議員を削減して、議会事務局に予算を回す。それが巡り巡って市民のためだと言いますが、そんな理屈が通用するなら、何であろうと市民のためだと強引にこじつけられてしまいます。一体いつまで、そんな市民不在の政治を続けるつもりですか?
反対議員の一人は「議員の削減は民主主義の窓口を狭める行為であり、選挙向けのパフォーマンスに過ぎない。財政負担の軽減なら、議員定数よりも議員報酬を削減すべき(要約)」と発言していましたが、全く同意です。
目先の人気取りより、真に市民の「タメになる」政治を。
私たちの手で、取り戻さねばなりません。
(※1)鎌倉市議会議員定数条例の一部を改正する条例(平成24年12月27日可決、平成25年4月21日施行)
<ここまで>
限られた紙面に傍聴してきた限りのすべても盛り込むことはできず、重要な部分だけ書き出した形になってしまいましたが、少しでも市民不在の市政を改めるべく、声を上げていく一助となれば幸いです。
※より詳しい状況説明はこちら。
【鎌倉市議会を傍聴】議員定数を2名削減へ。【笹竜党・角田晶生】
http://sasalindou.exblog.jp/19739253/
よく「民主主義の質は有権者の質に比例する」と言われますが、目先の人気取りに誤魔化されることなく、本当に自分たちのためになるか、そして次世代の子孫たちのためになるか、何より鎌倉を築き上げ、守り抜き、受け継いで下さった先人たちに申し訳が立つか、じっくりと考えて行きたいと思いますし、考えて頂きたいと思います。
(※)朝三暮四(ちょうさんぼし)。内容は同じことを、言い回しだけを変えて誤魔化すこと。
昔、狙公(そこう。狙=猿なので、猿おじさん程度の意味)が飼っていた猿に対して、「餌の木の実を、朝に三つ、夜に四つあげる」と提案すると、猿が怒り出したので、今度は「それじゃあ餌の木の実は、朝に四つ、夜に三つあげよう」と提案すると、猿は「朝に四つなら文句ない」と喜んだ逸話(支那の古典『荘子』斉物論など)より。
「ちょうさん‐ぼし【朝三暮四】 の意味とは」 - Yahoo!辞書
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch/0/0na/12104000/
by sasalindou
| 2012-12-29 19:43