2013年 01月 13日
【鳥居を発見!】ツノダは歩いて神社に参拝(あた)る。【笹竜党・角田晶生】 |
正一位三孫稲荷大明神。 posted by (C)角田晶生
(角田晶生・笹竜党 代表)
鎌倉市内には観光名所となるような大きな神社(例:鶴岡八幡宮、鎌倉宮、荏柄天神社、宇賀福神社など)のみならず、民間でお祀りしている小さな神社もたくさんあります。
民間の手によって、今日まで守られて来た小さなお社。そんな一社を、また今日も発見しました。
こんな所にお社を発見。 posted by (C)角田晶生
誰かのお墓(三孫稲荷大明神)。 posted by (C)角田晶生
その名は「正一位三孫稲荷大明神(しょういちい・さんまごいなりだいみょうじん)」。
正一位三孫稲荷大明神 鎌倉市台 神社写真集
http://turezureni.ec-net.jp/jinjya/file/personal/kanagawa/R_KK0/R_KK0_0091.html
正一位とは神階(しんかい。神様のランク)における最上位で、豊穣(ほうじょう。豊かな実り)をもたらしてくれる稲荷神(お稲荷さま)が、いかに尊ばれていたかを、今日に偲ばせるものです。ちなみに、「三孫」という名称の由来は、調べてみてもわかりませんでした。手がかりがわかり次第、改めてまとめたいと思います。
さて、境内の背後は急峻な崖が無骨な擁壁(ようへき。崖崩れを防ぐための壁など)に覆われ、やや趣きを損なうきらいがあるものの、市民の安全と信仰の永続を思えば、妥協せざるを得ないのかも知れません。
しかし、社殿はボロボロとペンキも剥げ落ち、材木もところどころ傷みも激しく、かつて生家の近所(台2丁目)にあったお稲荷様(現在は撤去されてしまいました)を思い出します。
何とかしたいものですが、通りがかったお巡りさんの「どかしたくても(撤去したくても)、どかせないし……」「いっそお花畑にしてしまえばいいと思うんだけどな」などのセリフからしても、あまりご近所さんの関心は高くないものとさっせられます。
※何はともあれ「お稲荷さまを粗末にすると、祟られますからね。撤去なんか絶対にいけません。それよりも、みんなで支えていく方法を考えたいものです」と提言してみました。もちろんこのお巡りさんにその権限はないでしょうが、少しでも護持・崇敬の世論を高めるべく、口コミからでも始めたいものです。
さて、所は変わって台4丁目。自動車学校(湘南センチュリーモータースクール)の外れ(山崎小学校方向、台4-3)の坂に、二基の石碑を発見しました。
馬頭観世音石碑(台4-3)。 posted by (C)角田晶生
馬頭の彫刻(台四馬頭観世音)。 posted by (C)角田晶生
馬頭観世音(ばとうかんぜのん)です。
よくよくご縁があるものだと思いますが、意識を高める、あるいは向けることで、興味・感心のあるものが自ずと引き寄せられてくれるのかも知れません。人生は実によく出来たものです。
さて、早速その様子を調査してみると、右の石碑は嘉永4(1851)年11月17日に建立され、馬の顔面(頭部)が彫り出されている珍しいものでした。一方の左は、ほとんど隙間なく並べて建てられていたため判読が難しく、また、所々何かをぶつけたかのような欠損が見られ、詳しいことは調べきれませんでした。
それにしても、山崎小学校への通学路として、6年間行き来していたものの、まったくと言ってもいいほどに興味・関心を払って来なかったことに、改めて「なんてもったいないことをしてきたのか」という思いがします。
故郷の大切さや、その価値に気づくためには、やはり年齢を重ねて行くことが必要なのだと実感しました。
忘れてはいけない、失くしてはいけない鎌倉が、ここにもあります。
by sasalindou
| 2013-01-13 21:01