2013年 02月 17日
【着想】鎌倉の意外な魅力。【笹竜党・角田晶生】 |
(角田晶生・笹竜党 代表)
鎌倉市というと、当局が世界遺産登録に向けて積極的に打ち出している
「武家の古都」
というキャッチフレーズが思い浮かび、それは取りも直さず「歴史・文化」に重きをおいた価値観であることは言うまでもありません。
そんな中、仲間と行っていた(雑談に近い)打ち合わせの中で、こんな意見がありました。
「若い女の子に鎌倉が人気と言うことで調査してみたら、どうも『お洒落なカフェ』や『かわいい雑貨屋』があることが、その有力な理由になっているらしい」
「近年、ベンチャー起業が鎌倉に事務所を移しているらしいが、どうやら周囲の自然環境に触発されて、創造的な仕事に好影響を与えていることが理由らしい」
これまで、鎌倉と言えば「歴史・文化・自然」と言った、特に新しく努力を必要としない(※保護・管理には努力が必要ですが)地域特性に基づいた魅力を打ち出すことが主体であり、新規事業と言えば、大きな工場の誘致や大規模な(特に高さのある)建築といった、鎌倉市の風土とは相反する産業分野が念頭にあったものですが、必ずしもそうした「ハコモノ(ハードウェア)」に頼らない、ソフトウェアの開発場所として、鎌倉という土地柄を活用・アピールすることはできないか、という発想が浮かんだのでした。
もちろん、既に考えついているからこそ、鎌倉で成功させている方がいらっしゃるのですが、こうした発想を行政や議会に導入できたら、さらなる発展が見込めると考えます。
今回の議論の中で思い至ったのは、鎌倉に「足りないもの」というのは実はほとんどなくて、十分に足りているにもかかわらず、それを「活かし切れていない」ところに、現状の問題と今後の可能性があるように感じられました。
これ以上、野山を切り崩さなくても、宅地を切り開かなくても、鎌倉の魅力を活かした産業振興は、十分に可能であると考えます。
改めてこうしたことを主張するのは、これまでの「ブランドを切り売り」する(ように、角田晶生は感じています)鎌倉行政のあり方が絶対のものではないことを考える一助となることを期待するとともに、自らに言い聞かせている面があります。
企業にとっては「商売のタネ」や「高く売れるブランド」かも知れませんが、私たちにとっては命にも代え難い「ふるさと・故郷」に他なりません。
視点を変えた、新たな魅力を発見・発信していくことが、これから百年後・千年後に受け継がれていく鎌倉の歴史を紡いでいく事になるのだと確信します。
まだアイディアのタネに過ぎませんが、じっくりと育てて行きたいと思います。
鎌倉市というと、当局が世界遺産登録に向けて積極的に打ち出している
「武家の古都」
というキャッチフレーズが思い浮かび、それは取りも直さず「歴史・文化」に重きをおいた価値観であることは言うまでもありません。
そんな中、仲間と行っていた(雑談に近い)打ち合わせの中で、こんな意見がありました。
「若い女の子に鎌倉が人気と言うことで調査してみたら、どうも『お洒落なカフェ』や『かわいい雑貨屋』があることが、その有力な理由になっているらしい」
「近年、ベンチャー起業が鎌倉に事務所を移しているらしいが、どうやら周囲の自然環境に触発されて、創造的な仕事に好影響を与えていることが理由らしい」
これまで、鎌倉と言えば「歴史・文化・自然」と言った、特に新しく努力を必要としない(※保護・管理には努力が必要ですが)地域特性に基づいた魅力を打ち出すことが主体であり、新規事業と言えば、大きな工場の誘致や大規模な(特に高さのある)建築といった、鎌倉市の風土とは相反する産業分野が念頭にあったものですが、必ずしもそうした「ハコモノ(ハードウェア)」に頼らない、ソフトウェアの開発場所として、鎌倉という土地柄を活用・アピールすることはできないか、という発想が浮かんだのでした。
もちろん、既に考えついているからこそ、鎌倉で成功させている方がいらっしゃるのですが、こうした発想を行政や議会に導入できたら、さらなる発展が見込めると考えます。
今回の議論の中で思い至ったのは、鎌倉に「足りないもの」というのは実はほとんどなくて、十分に足りているにもかかわらず、それを「活かし切れていない」ところに、現状の問題と今後の可能性があるように感じられました。
これ以上、野山を切り崩さなくても、宅地を切り開かなくても、鎌倉の魅力を活かした産業振興は、十分に可能であると考えます。
改めてこうしたことを主張するのは、これまでの「ブランドを切り売り」する(ように、角田晶生は感じています)鎌倉行政のあり方が絶対のものではないことを考える一助となることを期待するとともに、自らに言い聞かせている面があります。
企業にとっては「商売のタネ」や「高く売れるブランド」かも知れませんが、私たちにとっては命にも代え難い「ふるさと・故郷」に他なりません。
視点を変えた、新たな魅力を発見・発信していくことが、これから百年後・千年後に受け継がれていく鎌倉の歴史を紡いでいく事になるのだと確信します。
まだアイディアのタネに過ぎませんが、じっくりと育てて行きたいと思います。
by sasalindou
| 2013-02-17 13:33