2013年 10月 22日
【傍聴】鎌倉市都市公園指定管理者選定委員会。【角田晶生】 |
鎌倉市都市公園指定管理者選定ヒアリング posted by (C)角田晶生
(角田晶生 つのだあきお・笹竜党 代表)
平成25年10月22日(火)、鎌倉市役所823会議室(第4分庁舎)にて実施された鎌倉市都市公園指定管理者選定委員会に出席(委員5名、事務局5名、応募者4名+4名、傍聴者10名)、審議の様子を傍聴させて頂きました。
今回は都市公園2箇所(笛田公園、鎌倉中央公園)の指定管理者を選ぶため、名乗りを上げた業者・団体(応募者)のプレゼンテーション(10分)と、それに対する委員からの質疑応答(最大20分)がそれぞれ行われました。
しかし、傍聴者の手元には資料が配布されず、応募者による説明のイメージがつかみにくく、難儀しました。後で回収するにしても、視覚に訴える資料があるだけでも大きく違うものですし、何より管理された都市公園を主に利用するのは鎌倉市民なのですから、いささか不親切、さらに穿った見方をするなら、応募者たちが見ているのは、公園を利用する市民ではなく、公園管理者を指定する行政だけなのかな、と感じられてしまいました。
閑話休題(かんわきゅうだい。話を元に戻すこと)。
<第一部・笛田公園>
指定管理者に名乗りを上げたのは、三菱電機ライフサービス株式会社。湘南支社より担当者4名によるプレゼンテーションが行われ、これまで2期8年間の実績と3期目の事業展開について説明しましたが、委員からは「開催するイベントがマンネリ化している」「運動公園という枠にとらわれていて、幅広い市民の利用が期待できないため、柔軟な活用を期待している」「そのスポーツ事業にしても、現状の金額(約三十万円/年、程度とのこと)では、とても本腰を入れているようには見えない」「笛田公園は地域防災拠点としての役割を担っているが、有事における行政との連携体制にも取り組んで欲しい」「管理体制やノウハウなど、自分たちだけではなく、次の管理団体にもリレー(引き継ぎ)していく姿勢を整備して欲しい」など、厳しい意見が寄せられました。
三菱電機ライフサービス株式会社
https://www.mdlife.co.jp/
<第二部・鎌倉中央公園>
こちらの指定管理者に名乗りを上げたのは、公益財団法人鎌倉市公園協会。理事以下4名によるプレゼンテーションが行われ、こちらも2期8年間の実績と、3期目に向けた新規事業などが説明されましたが、パワーポイントを使ってくれたため、資料はなかったものの、その概要を理解しやすかったと思います。
しかし、委員からはプレゼンテーション自体こそ「前回に比べ、綺麗にまとめられて、とても分かりやすかった」という評価があったものの、その財政管理については「決算書が予算との対比になっていない。これでは、きちんと管理していない印象を持たれる」「プレゼンで経費節減を謳っていながら、今後の予算額が減っていない。これでは予算消化ありきに見える」「役所から委託された業務をこなせばいいという姿勢を改めて欲しい」など、改善を求める指摘はあったものの、「事業自体はよくやっていると思う。個人的には笛田公園も(三菱電機ライフサービスではなく)お宅にやって欲しいと思っている」など、前向きな評価がなされていたように感じました。
鎌倉の公園
http://kamakura-park.com/
さて、来年度からの都市公園指定管理者はどこになるのでしょうか。
次回の委員会については未定のようですが、興味関心お持ちの方は「広報かまくら」をご覧いただければと思います。
by sasalindou
| 2013-10-22 16:57