2013年 11月 18日
【鎌倉大仏】韓国に返す?高徳院「観月堂」。【角田晶生】 |
観月堂(11月18日、高徳院) posted by (C)角田晶生
(角田晶生 つのだあきお・フリーライター)
もう3年ほど前になりますが、現在高徳院(こうとくいん。鎌倉大仏・神奈川県鎌倉市)に建っている観月堂(かんげつどう)が、かつて李氏朝鮮王室の財産であったとして、韓国への譲渡(返還ではない。理由は後述)が日韓仏教文化交流大会において決定したとの事です。
韓国・景福宮の建物「観月堂」が、日本から100年ぶりに韓国に帰還
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?d=0505&f=national_0505_012.shtml&y=2010
当初、観月堂は李氏朝鮮の王宮(景福宮)の一部で、借金の担保として朝鮮拓殖銀行に譲渡されたものが、廻り廻って鎌倉大仏の裏に移築、現代に至る訳ですが、要するに「借金のカタ」であり、貸しつけたお金を返してくれた訳でもないのですから、本来高徳院に観月堂を「返還」する義務などありません。
そもそも、李氏朝鮮と現代の大韓民国とはまったく別の国家であり、たとえ同じ土地に存在していた事実はあろうと、歴史的連続性もありません。
とは言え、高徳院も合意の上で韓国側へ譲渡するとの事ですから、鎌倉市民・日本国民としては、正当な手段で譲られたものを、友好国ならともかく、露骨な敵意を向けてくる国家に贈呈しなければならないのか、実に納得の行かない話ではあります。
ちなみに、先日高徳院へ問い合わせたところ、「返還することは決まったが、いつになるかも返還する手立ても決まっていない」という事で、恐らくは移築するための資金がないのかと思われます。
何でもかんでも要求されるままに与えることが、真の友好関係と言えるのかどうか、今一度ご再考頂きたいものです。
鎌倉大仏(11月18日、高徳院) posted by (C)角田晶生
黄昏れる背中(11月18日、鎌倉大仏) posted by (C)角田晶生
by sasalindou
| 2013-11-18 23:25