2014年 07月 19日
【読了所感】小林よしのり『保守も知らない靖国神社』。【角田晶生】 |
やっと入手!小林よしのり新刊(7月18日) posted by (C)角田晶生
(角田晶生 つのだあきお・フリーライター)
予てより楽しみにしていた小林よしのり氏の新刊『保守も知らない靖国神社』ベスト新書。
発売日よりあちこちの本屋を探しても見つからなかったのですが、ようやく近所の本屋で巡り合えたので、さっそく購入。
安倍首相は8月15日に靖国神社に「顕彰」の参拝ができるか?/よしりんの『あのな、教えたろか。』
https://www.gosen-dojo.com/index.php?key=jo0u37rl3-1998#_1998
※ネットで買えばいいじゃないか、とか、予約しておけばいいじゃないか、と言われそうですが、私は店頭での「ご縁」が何とも好きなのです。
【生活雑感】本屋で本を買う理由。【鎌倉笹竜党・角田晶生】
http://shinpu-nishitokyo.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-2c09.html
ともあれ休日のひととき、2時間ほどで読破しました。
本書の紹介を兼ねて、読み終えての所感を少し。
まず始めに、
「私たちは、『首相の公式参拝』という形にばかり、少々こだわり過ぎていたかも知れない」
という自省を念頭に置きます。
※杞憂ならば、それに越したことはありませんが。
首相が参拝さえすれば、いつでもいいのか。どんな形でもいいのか。
英霊が尊い命を奉げられた戦争の意義を否定する言動や、神道の在り方を踏みにじるような参拝であっても、首相の公式参拝さえ実現すれば、自称保守はやんやの喝采。
そして獲得した支持を背景に繰り返されるのは、日本の国益を損なう政治(例:小泉政権の構造改革)。
靖国神社が「保守だまし」の道具にされてしまっている現状は、まさに英霊に対する侮辱と言っても過言ではありません。
また、米国の「失望」声明や過激化する中韓のナショナリズム、そんな東アジアの高まる緊張を見守るヨーロッパ諸国など、目まぐるしく移り変わる国際情勢を盛り込みながら、靖国神社のあるべき姿について考えています。
かつて「靖国で会おう」と約束して散華された英霊たちが、守りたかった日本とは、いったいどういう国なのか。
以前『靖国論』『国民の遺書』を世に送り出した氏が満を持して書き上げたこの一冊。靖国神社の本質について、今一度学び直すよい機会となりました。
靖国神社は、決して「不戦の誓い」を立てる場所ではなく、「英霊に感謝(=戦争の大義を肯定)し、有事には自分も戦う」覚悟を誓う場所です。
その覚悟があって、安倍首相をはじめとする「愛国者」たちは靖国神社に参拝しているのか。
また、集団的自衛権の憲法解釈変更によって、自衛官の「戦死(殉職)」が現実味を帯びつつある今、私たちは真剣に考えるべき時に来ています。
【集団的自衛権】国を守る覚悟を求む――徴兵制より志願制。【角田晶生】
http://sasalindou.exblog.jp/22942874
by sasalindou
| 2014-07-19 01:13