2012年 09月 10日
【予備自衛官】招集訓練より帰りました。【平成24年9月6日(木)~10日(月)横須賀教育隊】 |
(角田晶生・フリーライター/予備海士長)
平成24年度 第1回予備自衛官招集訓練。 posted by (C)角田晶生
平成24年9月6日(木)~10日(月)の5日間、海上自衛隊・横須賀教育隊にて予備自衛官101名(幹部・曹士)が第1回平成24年度予備自衛官招集訓練に出頭。有事における後方支援に必要な技術・体力錬成に精励しました。
ようこそ海上自衛隊横須賀教育隊のホームページへ
http://www.mod.go.jp/msdf/yokokyou/
横須賀教育隊司令・神宮万和(しんぐ かずやす)1等海佐は、訓練に際して、以下のように訓示されました。
「諸官においては、遠方より休日を返上しての訓練参加に心より敬意を表する。先の東日本大震災において即応予備自衛官の災害出動が下令(かれい。命令が下される事)されたことを受けて、常備自衛官は元より、予備自衛官に対しても国民の期待が高まる中、当隊においてもその訓練を重要任務ととらえ、優秀な教官を配置するなど、力を注いでいる。諸官においても、積極的な訓練参加によって技能の向上に努められ、国民の負託に応えることを期待する(大意)」
司令挨拶
http://www.mod.go.jp/msdf/yokokyou/101_shirei.htm
防衛省・自衛隊:予備自衛官・即応予備自衛官の災害招集について
http://www.mod.go.jp/j/press/news/2011/03/16c.html
5日間の訓練を終えて、そのすべてを紹介する事は難しいので、大まかなタイムテーブルと印象的なエピソードを抽出する事で、予備自衛官招集訓練の雰囲気を伝えられたらと考えます。
【凡例】
行頭にある4桁の数字は時刻を表わします。
※例:0600 ⇒ 6時00分 / 1234 ⇒ 12時34分
※読み方は0(まる)1(ひと)2(ふた)3(さん)4(よん)
5(ごー)6(ろく)7(なな)8(やー)9(きゅー)と教わりました。
※その他、判りにくそうな単語については、その都度注釈など入れます。
<1日目>
~1300 着隊(ちゃくたい)受付
1300 被服貸与・身体検査
1400 着隊行事(開始式)立付(たてつけ。予行演習)
1430 着隊行事(開始式)
1500 身辺整理・身体検査の続き
1645 夕食(~1730)
1645 入浴(~1930)
※隊舎内のシャワーは2130まで使用可。
1730 上陸(じょうりく。外出のこと)許可
※帰隊指導時刻は外出2400(以降は閉門)
外泊翌0700(隊門通過は徒歩0530~、車両0600~)
1802 国旗降下(日没時)
※陸空自衛隊(1700)と違い、海上自衛隊では日没時に国旗を
降ろすため、毎日時間が異なります。
1930 甲板掃除
2000 巡検
2200 消灯
屋外展示物あれこれ。 posted by (C)角田晶生
ドヤ顔2人。 posted by (C)角田晶生
<2日目>
0600 総員起こし(起床)
0605 体操
0615 甲板掃除
0630 朝食(~0715)
0800 国旗掲揚
0810 運動能力測定
腕立て伏せ、腹筋、3,000m持久走
1045 入浴等許可
1130 昼食(~1215)
1245 部隊実習(横須賀陸警隊、横須賀システム通信隊)
1630 帰隊・陸警靴(りっけいか)受領(作業員)
1645 夕食(~1730)……(以下略)
※以降の予定は、4日目まで同じ。
金曜名物・海軍カレー。 posted by (C)角田晶生
横須賀港寸景。 posted by (C)角田晶生
<3日目>
0630 総員起こし(休養日課)
0645 甲板掃除
0715 朝食
0800 国旗掲揚
0810 射前(しゃぜん=射撃を行う前の)教育
1030 基本教練(停止間、行進間の動作演錬)
1145 昼食(~1230)
1250 勤務一般(座学)
1500 分隊長所定(ぶんたいちょうしょてい。分隊長の指示通りに)
1600 離隊者(りたいしゃ)手続き(途中で帰る人は、ここでお別れ)
※全5日間の訓練を、3日・2日の2回に分けて受けることも出来ます。
※残った隊員は、甲板掃除。
1645 夕食……(以下略)
射前教育の様子。 posted by (C)角田晶生
甲板掃除。 posted by (C)角田晶生
<4日目>
0600 総員起こし(休養日課ですが、射撃当日なので早起きする)
0630 朝食
0720 先発隊(射撃作業員)出発
0800 国旗掲揚
本隊出発
0830 射場(しゃじょう)到着、小火器(しょうかき。人が手に持てる銃器)射撃
※欠員に代わり、射場出入口(しゃじょうしゅつにゅうこう)警戒員を担当。
※昼食は適宜、交代で摂る。
1230 射撃訓練終了、射場出発
1305 帰隊
1320 射後(しゃご。射撃の後)手入れ(小銃整備)
※作業員以外は甲板掃除
1500 主任指導官所定
1645 夕食……(以下略)
射場出入口警戒員。 posted by (C)角田晶生
横教の夕富士。 posted by (C)角田晶生
<5日目>
0600 総員起こし
0605 体操
0615 甲板掃除
0630 朝食
0800 国旗掲揚・定期点検(服装容儀など)・課業整列
0830 大掃除・被服返納
1000 所感文(しょかんぶん。感想文のこと)作成
1030 退隊用意(要するに帰り支度)
1145 昼食(~1215)
1250 退隊行事(終了式)立付
1400 退隊行事(終了式)・永年勤続者表彰
1500~ 離隊(りたい。解散)
第1回平成24年度予備自衛官招集訓練。 posted by (C)角田晶生
予備海士長・角田晶生。 posted by (C)角田晶生
……以上、ごく大雑把ではありますが、予備自衛官招集訓練は大きな事故などもなく、無事に終了する事が出来ました。
おまけに、簡単ながら印象的なエピソードを紹介して、本稿の締め括りとしたく思います。
<南無八幡大菩薩……小火器射撃>
予備役とは言え兵隊の端くれ、いい点数が取りたいものの、その訓練機会はごく限られているため、実際のところは当日のコンディション(体調や銃そのものの調子)等に大きく左右されてしまうのが、小火器射撃。
※残念ながら「弘法筆を選ばず」の境地には達しておりません。
那須与一ではありませんが、今回は八幡様に神頼みしてみました。
「南無八幡大菩薩(なむはちまんだいぼさつ)
當中黒心二十発(まさにあたるべし、こくしん※ふたじゅっぱつ)」
※標的の真ん中、黒い部分をこう表現しました。
さて、その結果はお陰様で87点(5点×9発、4点×9発、3点×2発)。
射撃の結果(87点)。 posted by (C)角田晶生
ど真ん中(黒心)ばかりではないものの、弾痕不明(だんこんふめい。弾が的に当たらないこと)もなく、すべて的に命中させる事が出来ました。
小銃もよいものと巡り合えたようで集弾率(しゅうだんりつ)が高く(撃った弾がブレず、狙ったところに当たりやすいこと)、まだまだ向上の余地は残すものの、最善を尽くすことが出来ました。
もちろん、帰り道に鶴岡八幡宮へお礼参りに伺い、「奉射(ほうしゃ。”謝”とかけた洒落)全弾的中(すべての弾が的に中り=当たりました)」の絵馬を奉納。端書に「平成壬辰(みずのえたつ=24年)」「予備(海)士長 角田晶生」と添えました。
お礼参り(鶴岡八幡宮)。 posted by (C)角田晶生
絵馬「奉射 全彈的中」。 posted by (C)角田晶生
弓矢八幡。もしもいざ有事(防衛出動・災害出動の下令)となり、晴れて招集が決まった際は、殊勲戦勝・任務達成を祈願したく思います。
鶴岡八幡宮
http://www.hachimangu.or.jp/
<陸警教官の熱意と矜持>
2日目の部隊実習では、攻撃要員(魚雷・特技なし)である角田は横須賀陸警隊にて門衛(もんえい。門を守る事、ここでは車両・人員・手荷物検査)要領と不審者対処について実習・見学しました。
横須賀地方隊:横須賀地方隊について【編成】
http://www.mod.go.jp/msdf/yokosuka/about/org/index.html
陸警隊(りっけいたい)とは、文字通り陸上警備を担当する部隊で、基地警備のスペシャリストです。よく警備技術向上のために米軍と合同訓練(ゲリラと警備に分かれた対抗戦)を実施するそうですが、教官の話では「いつも勝っている」との事。これも日頃のたゆまない訓練の賜物だと思います。
もちろん、その手並みについては陸警隊員による展示訓練を見学させて頂きました。すぐに真似できるものではないため、「(出頭訓練の)回を重ねるごとに錬度を向上させて行く」との事で、緊迫した状況(支那や韓国の挑発的態度など)を物語っていました。
そんな中で、若い教官のこんなセリフが印象的でした。
「もし皆さんが有事に招集された場合、配属先の部隊で門衛はじめ基地警備に当たる可能性は高いと思います。たかが門番と(周囲から、あるいは自身でも)馬鹿にされるかも知れません。
しかし、平時だろうが有事だろうが、大切じゃない部隊なんてありません。日頃から軽視されがち(で、腸が煮えくり返っている)ですが、基地警備は門が命です。皆さんがいざ任務につかれた時は、どうか胸を張って望んで欲しいと思います(大意)」
この短いセリフの中に、日頃のやるせなさと地味な職務を軽んじる者に対する怒りを奥歯に噛み潰し、それでもひたむきに雨の日も風の日も、一所懸命に門を守り続ける姿が、目に浮かぶようでした。
駆けずれ這いずれ日本(くに)のため。
たった5日間の訓練で何が出来る、と笑う人もいましたが、意識の持ち方一つで限られた時間を実りあるものとする事は、そう難しくはありません。
明日からまた、仕事に活動に汗を流したく思います。
夕陽。 posted by (C)角田晶生
※予備自衛官に興味のある方は、こちら(民間人でも、所定の訓練によって任官する事が出来ます)。
防衛省・陸上自衛隊|予備自衛官制度
http://www.mod.go.jp/gsdf/reserve/
平成24年度 第1回予備自衛官招集訓練。 posted by (C)角田晶生
平成24年9月6日(木)~10日(月)の5日間、海上自衛隊・横須賀教育隊にて予備自衛官101名(幹部・曹士)が第1回平成24年度予備自衛官招集訓練に出頭。有事における後方支援に必要な技術・体力錬成に精励しました。
ようこそ海上自衛隊横須賀教育隊のホームページへ
http://www.mod.go.jp/msdf/yokokyou/
横須賀教育隊司令・神宮万和(しんぐ かずやす)1等海佐は、訓練に際して、以下のように訓示されました。
「諸官においては、遠方より休日を返上しての訓練参加に心より敬意を表する。先の東日本大震災において即応予備自衛官の災害出動が下令(かれい。命令が下される事)されたことを受けて、常備自衛官は元より、予備自衛官に対しても国民の期待が高まる中、当隊においてもその訓練を重要任務ととらえ、優秀な教官を配置するなど、力を注いでいる。諸官においても、積極的な訓練参加によって技能の向上に努められ、国民の負託に応えることを期待する(大意)」
司令挨拶
http://www.mod.go.jp/msdf/yokokyou/101_shirei.htm
防衛省・自衛隊:予備自衛官・即応予備自衛官の災害招集について
http://www.mod.go.jp/j/press/news/2011/03/16c.html
5日間の訓練を終えて、そのすべてを紹介する事は難しいので、大まかなタイムテーブルと印象的なエピソードを抽出する事で、予備自衛官招集訓練の雰囲気を伝えられたらと考えます。
【凡例】
行頭にある4桁の数字は時刻を表わします。
※例:0600 ⇒ 6時00分 / 1234 ⇒ 12時34分
※読み方は0(まる)1(ひと)2(ふた)3(さん)4(よん)
5(ごー)6(ろく)7(なな)8(やー)9(きゅー)と教わりました。
※その他、判りにくそうな単語については、その都度注釈など入れます。
<1日目>
~1300 着隊(ちゃくたい)受付
1300 被服貸与・身体検査
1400 着隊行事(開始式)立付(たてつけ。予行演習)
1430 着隊行事(開始式)
1500 身辺整理・身体検査の続き
1645 夕食(~1730)
1645 入浴(~1930)
※隊舎内のシャワーは2130まで使用可。
1730 上陸(じょうりく。外出のこと)許可
※帰隊指導時刻は外出2400(以降は閉門)
外泊翌0700(隊門通過は徒歩0530~、車両0600~)
1802 国旗降下(日没時)
※陸空自衛隊(1700)と違い、海上自衛隊では日没時に国旗を
降ろすため、毎日時間が異なります。
1930 甲板掃除
2000 巡検
2200 消灯
屋外展示物あれこれ。 posted by (C)角田晶生
ドヤ顔2人。 posted by (C)角田晶生
<2日目>
0600 総員起こし(起床)
0605 体操
0615 甲板掃除
0630 朝食(~0715)
0800 国旗掲揚
0810 運動能力測定
腕立て伏せ、腹筋、3,000m持久走
1045 入浴等許可
1130 昼食(~1215)
1245 部隊実習(横須賀陸警隊、横須賀システム通信隊)
1630 帰隊・陸警靴(りっけいか)受領(作業員)
1645 夕食(~1730)……(以下略)
※以降の予定は、4日目まで同じ。
金曜名物・海軍カレー。 posted by (C)角田晶生
横須賀港寸景。 posted by (C)角田晶生
<3日目>
0630 総員起こし(休養日課)
0645 甲板掃除
0715 朝食
0800 国旗掲揚
0810 射前(しゃぜん=射撃を行う前の)教育
1030 基本教練(停止間、行進間の動作演錬)
1145 昼食(~1230)
1250 勤務一般(座学)
1500 分隊長所定(ぶんたいちょうしょてい。分隊長の指示通りに)
1600 離隊者(りたいしゃ)手続き(途中で帰る人は、ここでお別れ)
※全5日間の訓練を、3日・2日の2回に分けて受けることも出来ます。
※残った隊員は、甲板掃除。
1645 夕食……(以下略)
射前教育の様子。 posted by (C)角田晶生
甲板掃除。 posted by (C)角田晶生
<4日目>
0600 総員起こし(休養日課ですが、射撃当日なので早起きする)
0630 朝食
0720 先発隊(射撃作業員)出発
0800 国旗掲揚
本隊出発
0830 射場(しゃじょう)到着、小火器(しょうかき。人が手に持てる銃器)射撃
※欠員に代わり、射場出入口(しゃじょうしゅつにゅうこう)警戒員を担当。
※昼食は適宜、交代で摂る。
1230 射撃訓練終了、射場出発
1305 帰隊
1320 射後(しゃご。射撃の後)手入れ(小銃整備)
※作業員以外は甲板掃除
1500 主任指導官所定
1645 夕食……(以下略)
射場出入口警戒員。 posted by (C)角田晶生
横教の夕富士。 posted by (C)角田晶生
<5日目>
0600 総員起こし
0605 体操
0615 甲板掃除
0630 朝食
0800 国旗掲揚・定期点検(服装容儀など)・課業整列
0830 大掃除・被服返納
1000 所感文(しょかんぶん。感想文のこと)作成
1030 退隊用意(要するに帰り支度)
1145 昼食(~1215)
1250 退隊行事(終了式)立付
1400 退隊行事(終了式)・永年勤続者表彰
1500~ 離隊(りたい。解散)
第1回平成24年度予備自衛官招集訓練。 posted by (C)角田晶生
予備海士長・角田晶生。 posted by (C)角田晶生
……以上、ごく大雑把ではありますが、予備自衛官招集訓練は大きな事故などもなく、無事に終了する事が出来ました。
おまけに、簡単ながら印象的なエピソードを紹介して、本稿の締め括りとしたく思います。
<南無八幡大菩薩……小火器射撃>
予備役とは言え兵隊の端くれ、いい点数が取りたいものの、その訓練機会はごく限られているため、実際のところは当日のコンディション(体調や銃そのものの調子)等に大きく左右されてしまうのが、小火器射撃。
※残念ながら「弘法筆を選ばず」の境地には達しておりません。
那須与一ではありませんが、今回は八幡様に神頼みしてみました。
「南無八幡大菩薩(なむはちまんだいぼさつ)
當中黒心二十発(まさにあたるべし、こくしん※ふたじゅっぱつ)」
※標的の真ん中、黒い部分をこう表現しました。
さて、その結果はお陰様で87点(5点×9発、4点×9発、3点×2発)。
射撃の結果(87点)。 posted by (C)角田晶生
ど真ん中(黒心)ばかりではないものの、弾痕不明(だんこんふめい。弾が的に当たらないこと)もなく、すべて的に命中させる事が出来ました。
小銃もよいものと巡り合えたようで集弾率(しゅうだんりつ)が高く(撃った弾がブレず、狙ったところに当たりやすいこと)、まだまだ向上の余地は残すものの、最善を尽くすことが出来ました。
もちろん、帰り道に鶴岡八幡宮へお礼参りに伺い、「奉射(ほうしゃ。”謝”とかけた洒落)全弾的中(すべての弾が的に中り=当たりました)」の絵馬を奉納。端書に「平成壬辰(みずのえたつ=24年)」「予備(海)士長 角田晶生」と添えました。
お礼参り(鶴岡八幡宮)。 posted by (C)角田晶生
絵馬「奉射 全彈的中」。 posted by (C)角田晶生
弓矢八幡。もしもいざ有事(防衛出動・災害出動の下令)となり、晴れて招集が決まった際は、殊勲戦勝・任務達成を祈願したく思います。
鶴岡八幡宮
http://www.hachimangu.or.jp/
<陸警教官の熱意と矜持>
2日目の部隊実習では、攻撃要員(魚雷・特技なし)である角田は横須賀陸警隊にて門衛(もんえい。門を守る事、ここでは車両・人員・手荷物検査)要領と不審者対処について実習・見学しました。
横須賀地方隊:横須賀地方隊について【編成】
http://www.mod.go.jp/msdf/yokosuka/about/org/index.html
陸警隊(りっけいたい)とは、文字通り陸上警備を担当する部隊で、基地警備のスペシャリストです。よく警備技術向上のために米軍と合同訓練(ゲリラと警備に分かれた対抗戦)を実施するそうですが、教官の話では「いつも勝っている」との事。これも日頃のたゆまない訓練の賜物だと思います。
もちろん、その手並みについては陸警隊員による展示訓練を見学させて頂きました。すぐに真似できるものではないため、「(出頭訓練の)回を重ねるごとに錬度を向上させて行く」との事で、緊迫した状況(支那や韓国の挑発的態度など)を物語っていました。
そんな中で、若い教官のこんなセリフが印象的でした。
「もし皆さんが有事に招集された場合、配属先の部隊で門衛はじめ基地警備に当たる可能性は高いと思います。たかが門番と(周囲から、あるいは自身でも)馬鹿にされるかも知れません。
しかし、平時だろうが有事だろうが、大切じゃない部隊なんてありません。日頃から軽視されがち(で、腸が煮えくり返っている)ですが、基地警備は門が命です。皆さんがいざ任務につかれた時は、どうか胸を張って望んで欲しいと思います(大意)」
この短いセリフの中に、日頃のやるせなさと地味な職務を軽んじる者に対する怒りを奥歯に噛み潰し、それでもひたむきに雨の日も風の日も、一所懸命に門を守り続ける姿が、目に浮かぶようでした。
駆けずれ這いずれ日本(くに)のため。
たった5日間の訓練で何が出来る、と笑う人もいましたが、意識の持ち方一つで限られた時間を実りあるものとする事は、そう難しくはありません。
明日からまた、仕事に活動に汗を流したく思います。
夕陽。 posted by (C)角田晶生
※予備自衛官に興味のある方は、こちら(民間人でも、所定の訓練によって任官する事が出来ます)。
防衛省・陸上自衛隊|予備自衛官制度
http://www.mod.go.jp/gsdf/reserve/
by sasalindou
| 2012-09-10 21:24