2013年 07月 31日
【市長と語ろう、明日の鎌倉】ふらっとミーティング参加報告。【角田晶生】 |
(角田晶生 つのだあきお・笹竜党 代表)
平成25年7月30日(火)、大船行政センター(第1集会室)にて開催された「ふらっとミーティング」に参加(出席:松尾市長、事務局3名、市民14名)、松尾市政4年間の取り組み紹介に加え、「持続可能なまちづくり」をテーマとした座談会が行われました。
第一部では、松尾市長による4年間の取り組み、主として財政改善努力と次期基本計画(鎌倉市総合計画第3期)の概要、世界遺産登録再挑戦の意欲、ごみ処理の課題が紹介されると共に、普通交付税交付団体への移行(いわゆる交付団体への転落)について説明がなされました。
鎌倉市(総合計画)には年間200ほどの事業提案(要望)が寄せられ、それを片っ端から行って来た結果、財政を圧迫してきた現状を鑑み、「安全な生活の基盤づくり」を最優先として仕分けを行い、民間に委託できるものは委託する取り組みなどが紹介されると、参加者から「市が割り振るだけではなく、民間の方から名乗り出られるようにすれば、より民間委託が進むのでは?」という意見が出されましたが、難しいような旨を回答していました。
世界遺産についてはイコモスより「不記載」勧告を受けたものの、鎌倉そのものについては高い評価を受けているとの事で、コンセプトを練り直せばいくらでも登録の可能性があることを示唆しながら、環境整備や市民啓発(機運の盛り上げ)など、再挑戦の意欲を見せていました。
※参考:鎌倉市のごみ処理問題について
【参加】鎌倉市ごみ戸別収集・有料化説明会。【角田晶生】
http://sasalindou.exblog.jp/20782445/
交付団体とは、国からの援助(普通交付税)が交付される自治体(地方公共団体)のことで、言うなれば自前で財政の立ち行かない自治体が「国から仕送りを受ける」状態を指します。
鎌倉市/普通交付税交付団体への移行について
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kisya/data/2013/20130723.html
この件に関して、松尾市長は「高額納税者世代が高齢化によって一斉に退職してしまった事が原因であり、どんなに鎌倉市の高齢者が元気であっても避け得ない(大意)」といった説明をされていました。
しかし、こういう事態は遠くない将来に予測がついた訳ですから、事前に税収を安定維持する取り組み、例えば(あまり納税額の高くない)若者世代の収入を増やすなどの試みを行うことは出来た筈です。松尾市政だけでも4年間はあったのですから、種を撒き続ければ今ごろ芽くらいは生えていたかも知れません(※今となっては結果論に過ぎませんが、次期市長を誰が務めるにしても、ヒントくらいにはなる筈です)。
そうした話もあってか、第二部の座談会では「持続可能なまちづくり」≒「税収増(回復)」≒「人口増(主に新婚カップルや働き盛り世代の移住促進)」に重点が置かれたものとなりました。
色々な意見の中で、鎌倉に「住んでみたい」と思う人は多くても、実際に「住んでよかった」と思う人はあまりいないようで、むしろ「気位が高い」「地域に溶け込めない」といった理由から、定着できないことが高齢化の一因となっているのではないかという見解により、市民の交流促進について活発な意見が出されました。
また、世界遺産の町に相応しくないと思われるちぐはぐな街並み(例:住宅地の中にいきなりマンションを建てる等)や騒音と電力浪費によって子育て環境を害するパチンコ屋の規制、市民の教養に資する映画環境の普及など、暮らしの中でこそ感じられる具体的な意見も出され、一つ一つ掘り下げる余地を感じされる座談会となりました。
そうこうの内に予定の2時間はすぐに過ぎ、参加者からは「市長の話を直接聞くことで、市民のまちづくりに対する関心が高まる」「このミーティングをキッカケに、市民同士の交流も深まると思う」「こういう機会を、もっと増やして欲しい」などの意見が出されました。
テーマが「持続可能なまちづくり」という抽象的なもので絞られているため、今一つ掘り下げ足りない感は(もちろん、自分を含めて)ありますが、参加を重ねることでよりざっくばらんな意見が出てくることを期待します。
【市長と語ろう、明日の鎌倉】平成25年度「ふらっとミーティング」の日程。
http://sasalindou.exblog.jp/20776904/
平成25年7月30日(火)、大船行政センター(第1集会室)にて開催された「ふらっとミーティング」に参加(出席:松尾市長、事務局3名、市民14名)、松尾市政4年間の取り組み紹介に加え、「持続可能なまちづくり」をテーマとした座談会が行われました。
第一部では、松尾市長による4年間の取り組み、主として財政改善努力と次期基本計画(鎌倉市総合計画第3期)の概要、世界遺産登録再挑戦の意欲、ごみ処理の課題が紹介されると共に、普通交付税交付団体への移行(いわゆる交付団体への転落)について説明がなされました。
鎌倉市(総合計画)には年間200ほどの事業提案(要望)が寄せられ、それを片っ端から行って来た結果、財政を圧迫してきた現状を鑑み、「安全な生活の基盤づくり」を最優先として仕分けを行い、民間に委託できるものは委託する取り組みなどが紹介されると、参加者から「市が割り振るだけではなく、民間の方から名乗り出られるようにすれば、より民間委託が進むのでは?」という意見が出されましたが、難しいような旨を回答していました。
世界遺産についてはイコモスより「不記載」勧告を受けたものの、鎌倉そのものについては高い評価を受けているとの事で、コンセプトを練り直せばいくらでも登録の可能性があることを示唆しながら、環境整備や市民啓発(機運の盛り上げ)など、再挑戦の意欲を見せていました。
※参考:鎌倉市のごみ処理問題について
【参加】鎌倉市ごみ戸別収集・有料化説明会。【角田晶生】
http://sasalindou.exblog.jp/20782445/
交付団体とは、国からの援助(普通交付税)が交付される自治体(地方公共団体)のことで、言うなれば自前で財政の立ち行かない自治体が「国から仕送りを受ける」状態を指します。
鎌倉市/普通交付税交付団体への移行について
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kisya/data/2013/20130723.html
この件に関して、松尾市長は「高額納税者世代が高齢化によって一斉に退職してしまった事が原因であり、どんなに鎌倉市の高齢者が元気であっても避け得ない(大意)」といった説明をされていました。
しかし、こういう事態は遠くない将来に予測がついた訳ですから、事前に税収を安定維持する取り組み、例えば(あまり納税額の高くない)若者世代の収入を増やすなどの試みを行うことは出来た筈です。松尾市政だけでも4年間はあったのですから、種を撒き続ければ今ごろ芽くらいは生えていたかも知れません(※今となっては結果論に過ぎませんが、次期市長を誰が務めるにしても、ヒントくらいにはなる筈です)。
そうした話もあってか、第二部の座談会では「持続可能なまちづくり」≒「税収増(回復)」≒「人口増(主に新婚カップルや働き盛り世代の移住促進)」に重点が置かれたものとなりました。
色々な意見の中で、鎌倉に「住んでみたい」と思う人は多くても、実際に「住んでよかった」と思う人はあまりいないようで、むしろ「気位が高い」「地域に溶け込めない」といった理由から、定着できないことが高齢化の一因となっているのではないかという見解により、市民の交流促進について活発な意見が出されました。
また、世界遺産の町に相応しくないと思われるちぐはぐな街並み(例:住宅地の中にいきなりマンションを建てる等)や騒音と電力浪費によって子育て環境を害するパチンコ屋の規制、市民の教養に資する映画環境の普及など、暮らしの中でこそ感じられる具体的な意見も出され、一つ一つ掘り下げる余地を感じされる座談会となりました。
そうこうの内に予定の2時間はすぐに過ぎ、参加者からは「市長の話を直接聞くことで、市民のまちづくりに対する関心が高まる」「このミーティングをキッカケに、市民同士の交流も深まると思う」「こういう機会を、もっと増やして欲しい」などの意見が出されました。
テーマが「持続可能なまちづくり」という抽象的なもので絞られているため、今一つ掘り下げ足りない感は(もちろん、自分を含めて)ありますが、参加を重ねることでよりざっくばらんな意見が出てくることを期待します。
【市長と語ろう、明日の鎌倉】平成25年度「ふらっとミーティング」の日程。
http://sasalindou.exblog.jp/20776904/
by sasalindou
| 2013-07-31 16:56