2013年 09月 06日
【かまくら食育カレッジ教養講座】食育ってなぁに!?~健康な食生活を目指して~【角田晶生】 |
かまくら食育カレッジ(9月5日) posted by (C)角田晶生
(角田晶生 つのだあきお・フリーライター)
平成25年9月5日(木)、鎌倉市役所823会議室(第4分庁舎)にて開講された「かまくら食育カレッジ」教養講座に参加、市民17名(男性1名、女性16名)が中谷弥栄子(なかたに やえこ。鎌倉女子大学家政学部管理栄養士学科)教授の講話を拝聴しました。
<食育概論>
食育とは「生きる力」の源であり、人生の目的である「自己実現」を花になぞらえながら、それを支える「体育」「知育」「徳育」という葉や茎を支える、文字通りの根幹であることを主張。食を通した健康づくりの大切さが実感されました。
<食育の現状>
食生活を通した健康づくり、人づくり(教育)、地域づくり(交流)、環境づくり……その必要性は理解していても、ライフスタイルの多様化によってその実践は難しく、ついつい易きに流れてしまう現状(本音と建前)を指摘。我が身を顧みるキッカケとなりました。
<食糧自給率>
日本は世界の食糧援助量の約3.7倍(※1)にも当たる食品ロス(残飯等)を排出する「飽食」ぶりの一方で、その自給率は39%(平成24年、カロリーベース)と極めて低い、脆弱な食糧事情が紹介されました。
その背景にはコメ食の低下や肉食の増加(※2)が指摘され、食の欧米化が限られた国土を活用してきた日本の農産業にそぐわない事が、改めて実感されました。
(※1)2007年国連世界食糧計画による援助量590万トンに対して、日本の食品ロス(同年)は2,169万トン(家庭1,034万トン、店舗1,135万トン)
(※2)牛肉1kgを生産するために必要な飼料(穀物)は11kgと、効率は非常に悪い。
<食育まとめ>
食育とは人生の根幹であり、子供の時から正しい知識と習慣・マナーを身につけることが自己実現を図る上で重要な役割を果たすと共に、国や地域の風土に合った食文化の継承はまちづくりや環境保護に必要であることが提唱されました。
<余談>
今回、男性の参加者は私一人だけでしたが、今後は男性も食育や食文化に興味関心を高める機会が増えて欲しいと思います。
by sasalindou
| 2013-09-06 10:41