2013年 09月 18日
【9月18日】虐待防止研修会「改めて障害者虐待防止法の意味を考える」。【角田晶生】 |
(角田晶生 つのだあきお・フリーライター)
平成25年9月18日(水)、鎌倉福祉センターにて実施された虐待防止研修会「改めて障害者虐待防止法の意味を考える(主催:横須賀・三浦障害保健福祉圏地域生活ナビゲーションセンター)」に参加、講師・高山直樹(たかやま なおき・東洋大学社会福祉学科)先生のお話を拝聴させて頂きました。
社会福祉学科教員紹介(高山 直樹) | 東洋大学
http://www.toyo.ac.jp/site/dswf/dswf-takayama.html
講演は平成24年に障害者虐待防止法が成立した経緯と、同法によって顕在化した虐待の現状を紹介し、「法律はできても虐待はなくならない。児童虐待防止法(平成12年)、DV防止法(平成13年)、高齢者虐待防止法(平成18年)と法整備は進められて来たが、こんな法律があるのは世界中で日本だけ。法律ができたからよいのではなく、法律を作らねばならない状況こそ問題である」との旨を主張されました。
また、介護者による虐待が職場環境や組織風土によって誘発されている現状について、マンパワーの不足による過酷な勤務や劣悪な待遇、社会的評価の低さや目的意識の欠如、職員間の不和やなれ合い等による疲労の蓄積が業務のパターン化につながり、非人間的な介護=虐待につながっていることが指摘されました。
こうした現状を改め、障害者が人間らしく生きられる介護環境を整えることで、これまで強者のみが作り上げてきた社会構造の破綻と矛盾を正すことができる旨を主張し、講演は締めくくられました。
介護する側もされる側も、互いに無理のない環境を作り出すことが、持続可能なまちづくりの重要なヒントとなります。
障害者虐待防止法が施行されました|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/gyakutaiboushi/
平成25年9月18日(水)、鎌倉福祉センターにて実施された虐待防止研修会「改めて障害者虐待防止法の意味を考える(主催:横須賀・三浦障害保健福祉圏地域生活ナビゲーションセンター)」に参加、講師・高山直樹(たかやま なおき・東洋大学社会福祉学科)先生のお話を拝聴させて頂きました。
社会福祉学科教員紹介(高山 直樹) | 東洋大学
http://www.toyo.ac.jp/site/dswf/dswf-takayama.html
講演は平成24年に障害者虐待防止法が成立した経緯と、同法によって顕在化した虐待の現状を紹介し、「法律はできても虐待はなくならない。児童虐待防止法(平成12年)、DV防止法(平成13年)、高齢者虐待防止法(平成18年)と法整備は進められて来たが、こんな法律があるのは世界中で日本だけ。法律ができたからよいのではなく、法律を作らねばならない状況こそ問題である」との旨を主張されました。
また、介護者による虐待が職場環境や組織風土によって誘発されている現状について、マンパワーの不足による過酷な勤務や劣悪な待遇、社会的評価の低さや目的意識の欠如、職員間の不和やなれ合い等による疲労の蓄積が業務のパターン化につながり、非人間的な介護=虐待につながっていることが指摘されました。
こうした現状を改め、障害者が人間らしく生きられる介護環境を整えることで、これまで強者のみが作り上げてきた社会構造の破綻と矛盾を正すことができる旨を主張し、講演は締めくくられました。
介護する側もされる側も、互いに無理のない環境を作り出すことが、持続可能なまちづくりの重要なヒントとなります。
障害者虐待防止法が施行されました|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/gyakutaiboushi/
by sasalindou
| 2013-09-18 22:53