2013年 12月 30日
【地域コミュニティの活性化】ご近所謹製・お節料理。【鎌倉笹竜党・角田晶生】 |
祖母の煮豆(12月29日) posted by (C)角田晶生
(角田晶生 つのだあきお・笹竜党 代表)
毎年暮れになると、祖母がお節に入れる煮豆を作ります。
「他のお節はアレ(微妙)だけど、これだけは何か上手く行ってねぇ」
そう語る祖母の家には、毎年ご近所さんが煮豆を楽しみにやって来ます。
もちろん無料なのですが、それじゃ悪いと、皆さんお花(この時期なのでロウバイ、水仙など)やお菓子など、お土産を持ってきて物々交換をしているようです。
その光景を見ていて、思いついたのでした。
みんなで一品ずつたくさん作って持ち寄れば、安くても立派なお節が出来るのではないか、と。
それぞれの得意料理を一家一品で担当し、例えば10軒分の栗きんとんを作って分ける、というのを10軒でやれば、10品のお節料理をみんなで食べられる塩梅です。
※料理によってコストの不公平を減らす工夫も必要だと思います。
もちろん、何でもかんでも自分で作った方が美味しいという包丁達者もいらっしゃいましょうが、そこはご近所さんのお付き合いというもの。「これは誰が作った伊達巻かしら」なんて言いながら食べるのは、なかなか素敵な味わいだと思います。
あるいは、全く料理なんか出来ないという方も、ご近所さんに教わりながら一つでも得意料理が作れれば、それはそれでやはり素敵なことだと思うのです。
食事なんて、日ごろは自分の家で、あるいは自分だけで済ませてしまうお宅ばかりでしょうけども、こうした機会を通じてご近所さん同士が交流を深めることは、時として鬱陶しさもあるでしょうが、それ以上に日常生活を充実させるものと期待します。
来年のお正月は「ご近所謹製・お節料理」で食卓を賑わすのも楽しいかと思います。
by sasalindou
| 2013-12-30 22:16