2014年 06月 24日
【傍聴】鎌倉にガバナンスを-住民監査請求陳述会・前篇。【角田晶生】 |
鎌倉市住民監査請求陳述会(6月24日) posted by (C)角田晶生
(角田晶生 つのだあきお・笹竜党 代表)
大石和久(おおいし かずひさ・公明党)鎌倉市議会議員による市有地の不法占拠状態について市民が起こした住民監査請求について、平成26年6月24日(火)、鎌倉市役所(第4分庁舎822会議室)にて行われた陳述会を傍聴させて頂きました。
【鎌倉市】6月24日(火)市有地不法占拠問題についての陳述会。【角田晶生】
http://shinpu-nishitokyo.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/624-5f0f.html
当日の出席者は陳述人(請求人)1名、監査委員2名、事務局4名(司会1名、記録係2名、受付1名)、そして傍聴者3名。今回の一件について監査する監査委員は以下の2名(数字は就任順)です。
(1)八木隆太郎(やぎ りゅうたろう)氏-平成25年12月18日就任・代表監査委員
(2)長嶋竜弘(ながしま たつひろ)氏-平成26年6月12日就任・鎌倉市議会議員
鎌倉市/監査委員について
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kansa/iin.html
陳述に先立って、請求人が撮影に同意したため、司会の指示により1分間撮影が許可されました。これまでの傍聴ではなかったことで、珍しいので特記しておきます。
陳述は規程により20分以内(10:06~10:26)、陳述の内容は既に提出された「鎌倉市職員措置請求書」の補足に留まるものとされました。
※参考:鎌倉市職員措置請求書
http://fujikama.coolblog.jp/2014/MAY/20140604.htm
今回の陳述について、請求人より頂いた資料と聞き取りを以下にまとめます。
【問題のまとめ・大石和久「公明党議員」による市有地不法占拠編】
※陳述において個人名の特定を避けるため、カッコ内の表記で呼称されました。
(1)
市有地の借受により鎌倉市と利害関係人となった大石和久氏はその事実を届けず、市政の二元代表である市議会議員に立候補・当選。
市との契約当事者である以上、本来であれば予算・決算など財政に関わる議案の採決には参加できない(除斥)筈であるが、実際には参加している。
公職者たる市議会議員として、その資質が疑われる。
(2)
大石和久氏は鎌倉市より借受けた以上の土地を占有・使用しているおそれを指摘され、管財課による実地計測の結果、46.54平米の不法占拠が発覚。
しかし鎌倉市はそれを許可し、半年後にはその部分の借増契約を締結。それ以降の貸付料しか徴収せず、不法占拠の事実は調査せず、公有財産規則などによる損害金は未徴収。
この処置は不正・不当なものであり、市による議員への利益供与に当たると考えられる。
(3)
また、大石和久氏に対する市有地の貸付料を割り出すに当たって、管財課が独断で不当に安く見積もっている。
貸付料は「土地評価平米単価」×「算定基準乗率」×「面積」の3要素から割り出されるが、この全てにおいて違反している。
一、土地評価について、隣接する土地ではなく離れた場所の安い土地を基準にしている。
一、本来は毎年度0.1ずつ上昇する乗率を、7年間にわたって据え置きにしている。
一、倉庫の建設により、貸し付けた土地をオーバーして使っている。
(4)
不法占拠の原因となった倉庫建設の存在は、航空写真(昭和55年5月、神奈川県撮影)によって確認でき、昭和54年12月の住宅建設と同時と推定可能である。
これを元にした請求人の試算によると、昭和55年以降の貸付料差額・契約保証金・延滞金利・損害賠償金など約3,000万円に上る。
鎌倉市はこれらの料金の支払いと契約解除を大石和久氏に求めるべきと考える。
さらに、今回の件に関与した職員等の処分・告発を監査委員に求める。
※参考:市有地貸付監査請求の写真
http://politics-kamakura.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/post-8850.html
【ひとまずここまで】
次に鎌倉市の事務決裁規定違反についてまとめて行きますが、少し長くなってしまったため、また次回とします。
鎌倉市住民監査請求陳述会場(6月24日) posted by (C)角田晶生
by sasalindou
| 2014-06-24 17:35