2014年 07月 18日
【傍聴】平成26年度 第1回 鎌倉市都市計画審議会。【角田晶生】 |
鎌倉市都市計画審議会(7月18日) posted by (C)角田晶生
(角田晶生 つのだあきお・笹竜党 代表)
平成26年7月18日(金)、鎌倉市役所講堂(第3分庁舎)にて実施された鎌倉市都市計画審議会に出席(委員9名、事務局13名、傍聴5名)。審議の様子を傍聴させて頂きました。
今回は議案1件と報告1件。その概要は以下の通りです。
【議案1】鎌倉都市計画地区計画の決定について(腰越五丁目地区地区計画)
腰越五丁目に造成された住宅地(※1)についての地区計画が決定された概要とその経緯が事務局より説明された後、委員より
「通学路の安全対策について」
「敷地内の緑化について」
「近隣住民との合意について」
「基準設定数値の根拠について」
などの意見が出され、了承されましたが、委員より気になる意見が出されたことを特筆しておきます。
「今回の決定について、用途規制で足りるところを地区計画とした理由がわからない。
地区計画であれば造成の段階から地域の特性を考慮しなければならないが、土地の造成ありきで地区計画を持ち出されても、何も議論できない(大意)」
こういうところに、鎌倉のまちづくりにおけるコンセプトの欠如を感じてしまいます。
まず開発して、後から辻褄を合せるのではなく、しっかりとした理念の上に、その開発を行うべきか否かを熟慮する姿勢が求められます。
(※1)市立腰越小学校の北側に隣接する約0.8haの土地に、計画地図を見た限り28軒の住宅が建築予定です。
また、住民との合意によって敷地西側の道路に面した駐車場は作らないことになりました。
鎌倉市/告示・公告・手続中の都市計画案件について
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/plan/kokujikokokujuran.html
【報告1】大船駅東口市街地再開発事業に関する都市計画手続きの進捗状況について
予てより進められている大船駅東口の再開発について、その進捗状況が概説(※2)され、委員からは
「大船の魅力を活かした再開発を」
「再開発なのだから(古い商店街にこだわらず)新たな魅力を創り出すべきではないのか?」
「働く女性のために、託児所や図書館などの公共施設を駅ビルに入れてはどうか」
「権利者・市民との意見交換の機会が少なすぎる」
「後から再開発を始めた戸塚にも抜かれている。大船の再開発は遅すぎる」
などの意見が出されたものの、報告は了承されました。
(※2)
◇東口第一種市街地再開発事業の変更(市決定)
◇高度利用地区の変更(市決定)
◇大船東口第2地区地区計画の決定(市決定)
◇3・5・10号 大船停車場小袋谷線の変更(県決定)約1,550m延長
◇3・5・3号 大船停車場谷戸前線の変更(市決定)約1,100m延長
次回の審議会は平成26年10月ごろを予定(事務局の話による)、詳しくは「広報かまくら」などをご覧いただければと思います。
【傍聴】大船駅東口再開発計画協議会。【鎌倉笹竜党・角田晶生】
http://shinpu-nishitokyo.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-a50d.html
【鎌倉都市計画】大船駅東口第2地区第一種市街地再開発事業市民説明会。【角田晶生】
http://shinpu-nishitokyo.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/2-02e1.html
【傍聴】平成25年度第1回鎌倉市都市計画審議会。【角田晶生】
http://sasalindou.exblog.jp/20793802/
by sasalindou
| 2014-07-18 18:57